What's Amefurashi
アメフラシ
2015年に結成し山形県長井市を拠点に活動。美術家、画家、文筆家、デザイナーの4人をコアメンバーとして構成。アート・デザインを通した地域との関わり方を模索しています。
2016年より廃工場の活用「Kosyauプロジェクト」を開始。季節や土地のイベントに合わせて用途を変容させる形で、自分たちの拠点でもありながらスペースの在り方が変化していく、市民アトリエ「Kosyau」を運営。スタジオ、ショップ、飲食スペースとしての活用やイベント、ワークショップなど開催し、地元住民と共にワークショップ形式でものづくりの場を目指しています。
Kosyauプロジェクト『市民参加型旧工場芸術再開発計画』
2017年から始まったKosyauプロジェクトは、福武財団「文化と芸術による地域振興の助成」、長井まちづくり基金、やまがた若者チャレンジ応援事業の助成を受け、アメフラシのスタジオ兼事務所、ワークショップやイベントの会場として少しずつ開かれた場となりつつある。イーゼル作りや椅子リメイクなどのものづくりワークショップや、絵画教室としての役割も担うART class、地域のイベントに合わせてカフェなどを開催している。
アーティストの冬仕事
〈アーティストの冬仕事〉は伝統産業・名産品として販売されていた「金井神箒」が市場から消えた事から端を発するプロジェクト。組合最後の箒職人から、素材となるホウキモロコシの種を譲り受け、素材の栽培・作り方を一から習い、研究を続けている。かつての農家の冬仕事になぞらえた〈アーティストの冬仕事〉では、失われていくものを復活させようとする事で生じる矛盾とも向き合いながら作品を展開している。
草鞋プロジェクト
1000年以上続くといわれる伝統祭事〈黒獅子祭り〉。むかで獅子とも言われる黒い獅子の幕の中には、草鞋を履いた獅子連の舞い手が約20名入っている。その獅子連が履く草鞋が、近年入手困難になってきている。草鞋を編む作り手の高齢化と継承者不足、稲の品種改良とコンバインでの刈り取りで稲藁が短くなったことによる材料不足。理由は様々で、地域によっては地下足袋に切り替えているところもある。街なかを練り歩くと1〜2日で使えなくなる草鞋よりも、足袋の方が便利かもしれない。生活スタイルの変化や農家の負担を考えたら、草鞋文化自体、失くなる方が自然なのかもしれない。
2018年、草鞋の作り方を記録した教材を兼ねた映像と、草鞋を履き続けたいと言う長井市勧進代の獅子連の若衆が、草鞋のためだけに植える穂の長い稲作りを手伝う2年がかりの映像作りが始まった。